せせらぎ -7ページ目

仁義なきヘルプ

同じ時間帯に、2組以上、お客様の指名がかぶると、指名をいただいた

席を行き来しなくてはならなくなります。この時、自分が不在の席に

ついてくれる女の子を「ヘルプ」といいます。

 

今日は、この「ヘルプ」について。

 

 

ヘルプに関しては、以前も書きましたが、主役不在の客席を「もたせる」

という、重要な役割があります。

で、お客さんの立場から考えて、こんな子ヘルプに付いてほしくない

だろうなぁ、と思われるのは、

 ①会話が下手

 ②つまらない

といった子でしょうか?

 

では、キャバ嬢の側から見ると、どうでしょう?

もちろん、上の2つの条件に当てはまるのは、問題外です。

ですが、ヘルプに付く子は、その時点でお客さんが来ておらず、暇な子。もしくは、ずっとお客さんが来ない、つまり、売れていない子。

であることが多いです。絶対ではないですけれどね!

なので、絶対ではないですが、微妙な子、というのが少なからず、です。つまり・・・上の条件を持ち合わせている子が、付いてしまいかねない、わけです。

けれど、逆に考えれば、自分よりいい子が付かないわけですから、

指名嬢としては、安心とも言えるんですよね。

 

何故かと言えば、お客さんによっては

 

 

ヘルプ嬢に指名替えする

 

 

方も、いないわけではないので。

 

 

 

「ヘルプ嬢に指名替え」・・・なんとも恐ろしい言葉です。

これが、起こる理由を考えて見ましょう。

 

 まず、

①指名嬢に飽きてきている

これは、なんとも・・・付き合いが長くなると、新鮮味が薄れてくるのは、

キャバクラでも同じなんですよ。あぅ。

 

②ヘルプ嬢が、当たり

これは、もう、しょうがないのです。不可抗力。

可愛い子がヘルプに付くと、起こりうる現象です。

 

③ヘルプ嬢が、指名獲りに行った

これは、ご法度です。ヘルプ嬢の営業は、絶対禁止です。

でも、中にはいます、がめつい子が。ただし、間違いなく、店内のひんしゅくは買いますがね!

 

といったわけで、危険要素は、どこにでも潜んでいるのです。

なので、女の子によっては、前もってつけまわしに、

「ヘルプ嬢のブラックリスト」を伝えています。

 

ちなみに私のブラックリスト条件は

 ・つまらない子、喋らない子

 ・指名取りに行く子(昔やられたので・・・)

です。可愛い子は、もうしょうがないよなぁ、と。

 

 

関係ないですが、以前、ヘルプで、指名卓の女の子の悪口を

言いふらしていた子がいましたね。あれには驚いたものです。

なんの意味もないのに。

 

さらに関係ないですが、私はヘルプのご指名が良くかかります・・・

どういう意味だぁ!コラァ!

ビジネスマナー

トラバステーションのお題が「ビジネスマナーを学ぼう」との

ことですが、ちょっと乗っからせて頂きたいと思います。

 

 

 

キャバクラでのビジネスマナーとは、「接客マナー」と「テーブルマナー」が主なところでしょうか。

 

まず「接客マナー」。

これに関しては、キャストごとにカラーがあるため、

善し悪しは付けられませんが、ひとつ言いたいのが、

 

 

 

ただ、座ってるな。仕事しろ。

 

 

「美人」「雰囲気上手」「聞き上手」のどれかに当てはまり、

お客さんを満足させているなら、構いません。でも、

 

 

 

え?なんか勘違いしてない?

 

 

 

って子がたまにいます。あなたは、何のためにいるんですか?

空気が読めませんか?って子。

お客さんに嫌われちゃったなら、最悪チェンジしてもらえばいいだけのこと。嫌な雰囲気を、客席で保ち続けるのは、どうなのかと思いますよ。

 

 

 

続いて「テーブルマナー」

主要なところを挙げますと、

 ・お酒を作る

 ・煙草の火を点ける

 ・灰皿を替える

 

 

 

頼むから、最低この3つは 

 

ちゃんとこなしてくれ(泣)

 

 

 

いるのです。本当に気が利かない子って。

ボトルが自分の前にあるにもかかわらず、お酒を作らない。

客席に着くのに、ライターを持っていない。

喋るのに夢中で、灰皿を替えない。

 

私が水商売始めた頃なんて、マナーがしっかりしてないと、

先輩にとことん怒られたのになぁ・・・

確かに私も本腰入れて働けてないから、偉そうなことは言えませんが、

 

 

 

バイト気分も、いい加減にしろ

 

 

 

と、言いたい気持ちをぐっと抑えて、代わりに水割りを作るのでした。

1回言って分からない子は、そのままでいればいいんだし。関係ないや。

お詫び。

あのー、薄々感付いてはいたのですが、うちのブログって

 

 

 

同業者のみなさまの、

 

営業妨害になってませんか?

 

 

 

「いまさら、何を言うかー!」

なのは、百も承知ですが、そのぅ、ごめんなさい。 

 

「おまえ、これはやり過ぎだよ?!」

って思うことがありましたら、こっそり教えてください。

The 色恋営業!!

オサムさんから

「色恋営業って具体的にいうとどういうものなの?」

という質問をいただきまして、わたくしなりに考えてみたいとおもいます。

 

 

以前にも書きましたが、キャバ嬢がお客さんを接客するのには、

大きく分けて2種類の方法があります。

  ①ひたすら会話をする、その上で楽しませる

  ②恋人モードに持っていく

 

読んでそのままですが、①は笑い寄りの楽しみ方。②はかわいい女の子(キャバ嬢)との、擬似恋愛寄りの悦しみを得ることが出来ます。

 

「色恋営業」は、②の接客法をするキャバ嬢に適用される営業方法で、

 

~起~

 もちろん客席での出会いが最初ですが、

 ・さもキャバ嬢が、お客さんを好きになってしまったかのように振舞う

 ・気のあるそぶりを見せて、お客さんを自分に惚れさせる

 ・まるで彼氏のように扱う

 

といったような錯覚を、お客さんに起こさせます。続いて

 

 

~承~

お客さんを再度来店させなければ、自分の売り上げに何の意味も

ありません。そこで、鍵となるのがメールのやりとり

私は色恋営業が出来ないので、良い例を挙げることが出来ませんが、

 

「○○さんに、また会いたいな・・・」

とか、そんなかんじじゃないんですかね? 

ポイントは、文調や語尾に「せつなさ」「かわいらしさ」「あなただけよ」感を表現することでしょうか。

そしてさらに、「また来て」など、いかにも営業につながるような言葉は、使わないらしいです。あくまで、「恋愛感覚」であることが重要なため、

ちょっとでも営業臭がしたら、百年の恋も冷めるってやつですからね。

 

 

~転~

お客さんも、キャバ嬢目当てで、ある程度コンスタントに

キャバクラ通いが続くと、店外デートを望み始めます。

それも、「アフター」や「同伴」よりも、

あたりまえですが、プライベートでの付き合いを望むわけです。

 

「俺のことを好きなら・・・」

「俺のことだけを特別に思っているなら・・・」

ってやつですね。

というわけで、一概には言えませんが、キャバ嬢はオフの日もお客さんのケアに走るわけです。

 

 ちなみに私の友達で、かなりやり手の色恋キャバ嬢は

「私のことを本当に好きなら、すぐに外で会おうなんて言わない

はず。それって、こっちの気持ちも考えてないし、

女の子にとって、凄く失礼だよ!」

と、お客様に、直接のたまっていました。

そんで、結局お店に連れてきてました、さすがです。

これは、お客が自分に惚れているという、強い自信がない限り、

なかなか出来るものではないですけれどね。

 

 

~結~

お客さんとの付き合いも長くなり、店外デートも少しずつするようになっていくと、お客様はこう考え出します。

「俺は『お客さん』じゃないのだから、別にお店に行かないで、

 外で会えばいいのでは?」

 

さらには、

「俺は特別なんだから、(もしくは)彼氏なんだから、

 そろそろ身体の関係があってもいいはず!」

 

一番凄い、というか、キツイのは

「そろそろ俺達結婚しよう、いつ両親に会う?」

 

・・・こうなると、先は見えています。

非常にお金持ちなどで、キャバ嬢にとって価値のあるお客さんならば、「枕営業」。つまり、身体で引き止めます。

相当、最終手段とは思いますが。

 

そうでないお客さんは、

 

 

ためらいなく、切ります。

 

うっとうしいだけですからね。

 

 

こうして、次の獲物を補充に行くわけです。

 

 

 

簡単に説明すると「色恋営業」とは、こんなものでしょうか?

上手く書ききれないのが、残念でたまりません。

質問等あれば、コメント欄でぜひ。

 

 

ちなみに、「いろこい」をネット辞書で引いたところ

 

イロコイ【Iroquois】 米国北東部に居住するアメリカインディアンの一部族。一六世紀以降、五部族を統合して政治的連合であるイロコイ同盟を形成した。イロコワ。

 

ひとつ、レベルがあがりました。

イロコイ同盟。。。なんか、いいですね。

君の名は・・・

経験のある方も、いらっしゃるのでは?と思うのですが、お店で、

 

「本名は??」

 

と、初対面のくせに、とても無粋なことを聞かれるお客様が、たくさん

いらっしゃいます。

 

 

えーと、キャバ嬢の本名を知ったところで、

何かお得な事があるのでしょうか?普通に疑問です。

 

たとえば、

①本名を教えてもらうことで、

「自分だけプライベートの部分も、知っている」といった、

優越感を覚えるのでしょうか?

 

②それとも、酔っ払って、どうせロクに覚えてもいないくせに、

「本当の名前で、ちゃんと向かい合って話をしたい」、とでも

言うのでしょうか?

 

 

言わせてもらえば、

① → 本名というのは、本当に自分を表すものです。

私生活ですら、親しくない人には絶対呼び捨ては、お断りしています。

そもそも色恋営業をしないので、特別感を与えることに意義を感じません。

お客に下の名前を、呼び捨てで呼ばるれなんて、言語道断ですよ、

 

 

気分が悪いので。

 

 

② → えーと、初対面の方と、そこまで腹を割って話はできません。

フリはいくらでもしますがね。

あと、一番不愉快なのが、

人に本名聞いといて、自分の名前はかたくなに言わない客。

あのさぁ、別にあなたの名前なんか、どうでもいいんですよ、正直言うと。

区別するための「分類コード」みたいなもんなんで、嘘でもいいんですよ

 

 

いちいちもったいぶるな

 

別に、さして興味もありません。

 

 

客「名前、なんていうの?」

ル「初めまして、ルカです。お名前は?」

客「僕も、ルカ~」

ル「・・・・・アハハ、面白い~、本当はなんていうの?」

客「えー、ルカちゃんて、源氏名でしょう?じゃぁ、僕もルカ」

ル「えー、同じ名前じゃ困ったなぁ?」

客「本名教えてよぅ、ね、あと、デートしよう!」

 

 

ウザいんですが。早く消えて。

 

 

 

源氏名を使っている間は、それこそ私は「ルカ(仮)」なんですよ。

要は、気持ちの切り替えをするんです。

本名に戻るなら、接客なんて、ちゃんとしません。

普段出会ったとして、別に仲良くしたいと思う人なんて、お客さんの中には、そうそういないんだし。

 

 

はぁ・・・どうでもいいから、しつこく聞くの、やめてくださいね。

どうせ、教える本名も、「お店用」ですけどね。