仁義なきヘルプ
同じ時間帯に、2組以上、お客様の指名がかぶると、指名をいただいた
席を行き来しなくてはならなくなります。この時、自分が不在の席に
ついてくれる女の子を「ヘルプ」といいます。
今日は、この「ヘルプ」について。
ヘルプに関しては、以前も書きましたが、主役不在の客席を「もたせる」
という、重要な役割があります。
で、お客さんの立場から考えて、こんな子ヘルプに付いてほしくない
だろうなぁ、と思われるのは、
①会話が下手
②つまらない
といった子でしょうか?
では、キャバ嬢の側から見ると、どうでしょう?
もちろん、上の2つの条件に当てはまるのは、問題外です。
ですが、ヘルプに付く子は、その時点でお客さんが来ておらず、暇な子。もしくは、ずっとお客さんが来ない、つまり、売れていない子。
であることが多いです。絶対ではないですけれどね!
なので、絶対ではないですが、微妙な子、というのが少なからず、です。つまり・・・上の条件を持ち合わせている子が、付いてしまいかねない、わけです。
けれど、逆に考えれば、自分よりいい子が付かないわけですから、
指名嬢としては、安心とも言えるんですよね。
何故かと言えば、お客さんによっては
ヘルプ嬢に指名替えする
方も、いないわけではないので。
「ヘルプ嬢に指名替え」・・・なんとも恐ろしい言葉です。
これが、起こる理由を考えて見ましょう。
まず、
①指名嬢に飽きてきている
これは、なんとも・・・付き合いが長くなると、新鮮味が薄れてくるのは、
キャバクラでも同じなんですよ。あぅ。
②ヘルプ嬢が、当たり
これは、もう、しょうがないのです。不可抗力。
可愛い子がヘルプに付くと、起こりうる現象です。
③ヘルプ嬢が、指名獲りに行った
これは、ご法度です。ヘルプ嬢の営業は、絶対禁止です。
でも、中にはいます、がめつい子が。ただし、間違いなく、店内のひんしゅくは買いますがね!
といったわけで、危険要素は、どこにでも潜んでいるのです。
なので、女の子によっては、前もってつけまわしに、
「ヘルプ嬢のブラックリスト」を伝えています。
ちなみに私のブラックリスト条件は
・つまらない子、喋らない子
・指名取りに行く子(昔やられたので・・・)
です。可愛い子は、もうしょうがないよなぁ、と。
関係ないですが、以前、ヘルプで、指名卓の女の子の悪口を
言いふらしていた子がいましたね。あれには驚いたものです。
なんの意味もないのに。
さらに関係ないですが、私はヘルプのご指名が良くかかります・・・
どういう意味だぁ!コラァ!
ビジネスマナー
トラバステーションのお題が「ビジネスマナーを学ぼう」との
ことですが、ちょっと乗っからせて頂きたいと思います。
キャバクラでのビジネスマナーとは、「接客マナー」と「テーブルマナー」が主なところでしょうか。
まず「接客マナー」。
これに関しては、キャストごとにカラーがあるため、
善し悪しは付けられませんが、ひとつ言いたいのが、
ただ、座ってるな。仕事しろ。
「美人」「雰囲気上手」「聞き上手」のどれかに当てはまり、
お客さんを満足させているなら、構いません。でも、
え?なんか勘違いしてない?
って子がたまにいます。あなたは、何のためにいるんですか?
空気が読めませんか?って子。
お客さんに嫌われちゃったなら、最悪チェンジしてもらえばいいだけのこと。嫌な雰囲気を、客席で保ち続けるのは、どうなのかと思いますよ。
続いて「テーブルマナー」。
主要なところを挙げますと、
・お酒を作る
・煙草の火を点ける
・灰皿を替える
頼むから、最低この3つは
ちゃんとこなしてくれ(泣)
いるのです。本当に気が利かない子って。
ボトルが自分の前にあるにもかかわらず、お酒を作らない。
客席に着くのに、ライターを持っていない。
喋るのに夢中で、灰皿を替えない。
私が水商売始めた頃なんて、マナーがしっかりしてないと、
先輩にとことん怒られたのになぁ・・・
確かに私も本腰入れて働けてないから、偉そうなことは言えませんが、
バイト気分も、いい加減にしろ
と、言いたい気持ちをぐっと抑えて、代わりに水割りを作るのでした。
1回言って分からない子は、そのままでいればいいんだし。関係ないや。
お詫び。
あのー、薄々感付いてはいたのですが、うちのブログって
同業者のみなさまの、
営業妨害になってませんか?
「いまさら、何を言うかー!」
なのは、百も承知ですが、そのぅ、ごめんなさい。
「おまえ、これはやり過ぎだよ?!」
って思うことがありましたら、こっそり教えてください。
The 色恋営業!!
オサムさんから
「色恋営業って具体的にいうとどういうものなの?」
という質問をいただきまして、わたくしなりに考えてみたいとおもいます。
以前にも書きましたが、キャバ嬢がお客さんを接客するのには、
大きく分けて2種類の方法があります。
①ひたすら会話をする、その上で楽しませる
②恋人モードに持っていく
読んでそのままですが、①は笑い寄りの楽しみ方。②はかわいい女の子(キャバ嬢)との、擬似恋愛寄りの悦しみを得ることが出来ます。
「色恋営業」は、②の接客法をするキャバ嬢に適用される営業方法で、
~起~
もちろん客席での出会いが最初ですが、
・さもキャバ嬢が、お客さんを好きになってしまったかのように振舞う
・気のあるそぶりを見せて、お客さんを自分に惚れさせる
・まるで彼氏のように扱う
といったような錯覚を、お客さんに起こさせます。続いて
~承~
お客さんを再度来店させなければ、自分の売り上げに何の意味も
ありません。そこで、鍵となるのがメールのやりとり。
私は色恋営業が出来ないので、良い例を挙げることが出来ませんが、
「○○さんに、また会いたいな・・・」
とか、そんなかんじじゃないんですかね?
ポイントは、文調や語尾に「せつなさ」「かわいらしさ」「あなただけよ」感を表現することでしょうか。
そしてさらに、「また来て」など、いかにも営業につながるような言葉は、使わないらしいです。あくまで、「恋愛感覚」であることが重要なため、
ちょっとでも営業臭がしたら、百年の恋も冷めるってやつですからね。
~転~
お客さんも、キャバ嬢目当てで、ある程度コンスタントに
キャバクラ通いが続くと、店外デートを望み始めます。
それも、「アフター」や「同伴」よりも、
あたりまえですが、プライベートでの付き合いを望むわけです。
「俺のことを好きなら・・・」
「俺のことだけを特別に思っているなら・・・」
ってやつですね。
というわけで、一概には言えませんが、キャバ嬢はオフの日もお客さんのケアに走るわけです。
ちなみに私の友達で、かなりやり手の色恋キャバ嬢は
「私のことを本当に好きなら、すぐに外で会おうなんて言わない
はず。それって、こっちの気持ちも考えてないし、
女の子にとって、凄く失礼だよ!」
と、お客様に、直接のたまっていました。
そんで、結局お店に連れてきてました、さすがです。
これは、お客が自分に惚れているという、強い自信がない限り、
なかなか出来るものではないですけれどね。
~結~
お客さんとの付き合いも長くなり、店外デートも少しずつするようになっていくと、お客様はこう考え出します。
「俺は『お客さん』じゃないのだから、別にお店に行かないで、
外で会えばいいのでは?」
さらには、
「俺は特別なんだから、(もしくは)彼氏なんだから、
そろそろ身体の関係があってもいいはず!」
一番凄い、というか、キツイのは
「そろそろ俺達結婚しよう、いつ両親に会う?」
・・・こうなると、先は見えています。
非常にお金持ちなどで、キャバ嬢にとって価値のあるお客さんならば、「枕営業」。つまり、身体で引き止めます。
相当、最終手段とは思いますが。
そうでないお客さんは、
ためらいなく、切ります。
うっとうしいだけですからね。
こうして、次の獲物を補充に行くわけです。
簡単に説明すると「色恋営業」とは、こんなものでしょうか?
上手く書ききれないのが、残念でたまりません。
質問等あれば、コメント欄でぜひ。
ちなみに、「いろこい」をネット辞書で引いたところ
イロコイ【Iroquois】 米国北東部に居住するアメリカインディアンの一部族。一六世紀以降、五部族を統合して政治的連合であるイロコイ同盟を形成した。イロコワ。
ひとつ、レベルがあがりました。
イロコイ同盟。。。なんか、いいですね。
君の名は・・・
経験のある方も、いらっしゃるのでは?と思うのですが、お店で、
「本名は??」
と、初対面のくせに、とても無粋なことを聞かれるお客様が、たくさん
いらっしゃいます。
えーと、キャバ嬢の本名を知ったところで、
何かお得な事があるのでしょうか?普通に疑問です。
たとえば、
①本名を教えてもらうことで、
「自分だけプライベートの部分も、知っている」といった、
優越感を覚えるのでしょうか?
②それとも、酔っ払って、どうせロクに覚えてもいないくせに、
「本当の名前で、ちゃんと向かい合って話をしたい」、とでも
言うのでしょうか?
言わせてもらえば、
① → 本名というのは、本当に自分を表すものです。
私生活ですら、親しくない人には絶対呼び捨ては、お断りしています。
そもそも色恋営業をしないので、特別感を与えることに意義を感じません。
お客に下の名前を、呼び捨てで呼ばるれなんて、言語道断ですよ、
気分が悪いので。
② → えーと、初対面の方と、そこまで腹を割って話はできません。
フリはいくらでもしますがね。
あと、一番不愉快なのが、
人に本名聞いといて、自分の名前はかたくなに言わない客。
あのさぁ、別にあなたの名前なんか、どうでもいいんですよ、正直言うと。
区別するための「分類コード」みたいなもんなんで、嘘でもいいんですよ
いちいちもったいぶるな
別に、さして興味もありません。
客「名前、なんていうの?」
ル「初めまして、ルカです。お名前は?」
客「僕も、ルカ~」
ル「・・・・・アハハ、面白い~、本当はなんていうの?」
客「えー、ルカちゃんて、源氏名でしょう?じゃぁ、僕もルカ」
ル「えー、同じ名前じゃ困ったなぁ?」
客「本名教えてよぅ、ね、あと、デートしよう!」
ウザいんですが。早く消えて。
源氏名を使っている間は、それこそ私は「ルカ(仮)」なんですよ。
要は、気持ちの切り替えをするんです。
本名に戻るなら、接客なんて、ちゃんとしません。
普段出会ったとして、別に仲良くしたいと思う人なんて、お客さんの中には、そうそういないんだし。
はぁ・・・どうでもいいから、しつこく聞くの、やめてくださいね。
どうせ、教える本名も、「お店用」ですけどね。